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事件 その1

犬エンジンの代償

私は毎朝「刑事」を散歩に連れて行く。
「刑事」には申し訳無いのだが時間はマチマチになってしまう、仕事で徹夜の事も多い、だから朝の4時に帰宅してそのまま散歩にいたりもする。
ある日は非常に疲れていた、疲れているときはローラーブレードで行くのだがあいにく数日前に踵に付いているブレーキの部分が壊れているのを思い出した。 さて、どうしよう… 自転車の登場と相成った。 そう言えば自転車で散歩をさせた事が無い… 服従訓練も兼ね走ってもローラーブレードでもいつも私の左側に付かせているからだ。
さて、自転車なんか普段乗らないのだが久しぶりに乗ると気持ちがいいではないか! しかしだんだん疲れてきた私はペースを落とした、左にいる「刑事」の不服そうな目。
ここでピピンとひらめいた! そう! 犬に引かせるのである! 「Go! Go Keiji!! Run!」流石私の家来である、従順にどんどん加速して行くではないか!
「刑事」も初めての体験で楽しそうである。まるでシベリアンハスキーやアラスカンマラミュートのように橇ならぬ私の自転車を加速させて行く!ところがである! 「刑事」が急にストップした。
そう、家から2マイルほど走った所でいつも「刑事」を40分ほど訓練する芝生のスペースがあるのだが今日は距離を伸ばして走る事に専念させようと思っている私の意志を汲み取れず「刑事」はいつものようにまず一時停止をしたのである! 「こ、このままでは刑事をひいてしまう!」そう思った私はとっさによけようと… したとたんリードを前輪に絡めてしまった。
ガチャガチャという大きな音と共に私はどうなったかはわからないが転んでしまった。
「い、痛い…」足が切れて出血している、右の肘もスリキズだらけで小石がたくさん刺さっている、何とか立つとTシャツの下からスルルルっとなにか落ちてきた、ブラだ! どうも背中の方も怪我をしていてシャツが破けているらしい。
ブラを良く観察するとどうもつながりそうも無いほどの破損を受けている… 「あぁ、これは先週ビクトリア(通販)で買ったばかりなのにな」なんて思いながら自転車を杖に歩き出すと何事も無かったように歩き出す刑事…
結局病院に行ったら足は4針縫う怪我をし、大事にしていたTシャツを破き、ブラを一個駄目にして、自転車のハンドルを曲げ(これはいまだにこのまま)大変な被害にあいました、犬の散歩で楽をしようと思ったばかりに。
転んで目を開けると「なにやってるの? 早く散歩を続けるよ」って顔で私を覗き込むあの刑事の顔は忘れられないな…。 でもどう考えてもあの時の私の格好は暴行された後か犬に襲われた後のようでした。


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